ウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチン大統領が19日に発表したイースター(復活祭)期間中の30時間停戦にロシア軍が違反したと非難した。ゼレンスキー氏は停戦を1カ月延長する提案を改めて行った。

ロシア国防省はこれに対し、ウクライナ側が短期停戦に従っておらず、19日夜以降、ロシアの陣地に対して数百回の砲撃を行ったと主張した。ウクライナ、ロシア双方の主張について真偽を確認できていない。

ゼレンスキー大統領はシルスキー軍総司令官から夜に受けた報告内容をソーシャルメディアに投稿し、ロシア側が停戦合意に「2000回強」違反したと指摘した。

「実際に主要なあらゆる前線方向で、ロシアは自ら約束した停戦を順守していない」とした上で、「イースターから30日間の全面的な即時停戦というウクライナの提案にロシアは反応するのに、まる1日近くあっても足らなかった」とも指摘した。ただ、20日に空襲警報は出なかったとも書き込んだ。

最も活発な軍事作戦はウクライナ東部ポクロウシクとシベルスク周辺で展開され、ロシア軍は引き続き大型兵器を使用しているという。

ただ、戦争中に定期的に夜間に発生していたミサイル攻撃や大規模な無人機攻撃については、双方とも報告していない。

ゼレンスキー氏は「われわれの兵士は、個別の戦闘状況に応じ敵方が受けるに値する形で応戦している」と投稿した。

米国務省は、停戦延長なら歓迎する意向を示した。国務省報道官はロイター通信に20日送付した声明で「プーチン大統領がイースターを理由に一時停戦を発表したことは承知している」とした上で、「今回の措置の真剣さを評価する中で、20日以降に停戦延長なら歓迎する」とした。

 

原題:Putin Accused of Violating Easter Sunday Truce He Ordered (2)、Putin Accused of Violating Easter Sunday Truce He Ordered (1)(抜粋)

(3段落目以降にゼレンスキー氏の投稿内容などを追加して更新します)

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