スウェーデンのフィンテック大手クラーナ・グループとチケット売買サイト運営の米スタブハブ・ホールディングスが、新規株式公開(IPO)計画を棚上げしたことが、事情に詳しい複数の関係者の話で分かった。米トランプ政権が広範な関税を発表し、株式相場が急落したことで市場環境が悪化した。

ストックホルムで創業されたデジタル決済企業クラーナと、ニューヨークを拠点とするスタブハブは、3月に米証券取引委員会(SEC)にIPOを申請。投資家向けのマーケティングを開始する準備を進めていた。しかし、市場の混乱で両社はIPO計画を保留にしたと同関係者らは説明した。情報の非公開を理由に匿名を条件に語った。

協議は継続中であり、両社が今後、IPO準備の再開を決める可能性もあるという。クラーナとスタブハブの担当者はいずれもコメントを控えている。

トランプ政権は2日、エコノミストや投資家の予想をはるかに上回る規模の関税措置を発表。世界的な株安の引き金となり、株式公開を目指す企業にとって不利な環境となっている。

クラーナとスタブハブのIPO延期については米紙ウォールストリート・ジャーナルが4日、先に報じていた。

原題:Klarna, StubHub Pause IPO Plans After Trump Tariffs Roil Markets(抜粋)

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