国際宇宙ステーション(ISS)に昨年6月に到着後、技術トラブルで立ち往生していた米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士2人が、出発から9カ月を経てついに帰還することになった。

宇宙飛行士のバリー・ウィルモア氏とスニタ・ウィリアムズ氏は、スペースXのドラゴンカプセルに搭乗し、ニューヨーク時間18日の午前1時頃にISSからドッキング解除され、同午後6時頃に帰還する予定だ。

2人は昨年6月に米ボーイングの新型宇宙船「スターライナー」でISSに到着し、約1週間の宇宙滞在を予定していた。だが、技術的な問題で帰還できず、8月にNASAが、ボーイングのライバル企業スペースXの宇宙船で帰還させることを決定した。

両宇宙飛行士の出来事は、NASAが重要な有人宇宙飛行プログラムを継続するため、いかにスペースXに依存しているかを浮き彫りにした。

ここ数か月間、トランプ米大統領とスペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、宇宙飛行士たちの苦難を政治問題化してきた。トランプ氏はバイデン前大統領の政権が両宇宙飛行士を事実上見捨てたと非難し、マスク氏も前政権が政治的理由で2人を宇宙に取り残したと主張した。

NASAの元商業宇宙部門責任者フィル・マカリスター氏は「これほど政治と絡み合った決定は他にない」と述べた。

スペースXのロケットのテスト飛行を見守るイーロン・マスク氏(右)とトランプ氏(昨年11月、テキサス州)

原題:US Astronauts Stuck in Orbit for Months Finally Set to Come Home(抜粋)

--取材協力:Julie Johnsson.

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