17日の東京株式相場は続伸。関税問題で追加の悪材料がなかったことや中国の政策期待、米政府機関の閉鎖回避で先週末の米国株が大幅反発したことを受け、投資家心理が改善した。

三菱重工業がTOPIXの上昇寄与度1位。指数を構成する1692銘柄のうち1330銘柄が上昇、301銘柄が下落。

米半導体株高が好感された電機や機械株のほか、商社や非鉄金属株が上昇。米金利上昇で銀行や保険、証券といった金融株も高い。

東海東京インテリジェンス・ラボの平川昇二チーフグローバルストラテジストは、米国株はテクニカル指標や心理面の底打ちからいったん戻り局面となりそうだとみる。日本株は出遅れ感があり米国から投資資金が流れてきているとし、「3月はボトムとなる可能性が高い」との見方を示した。

また、セゾン投信の瀬下哲雄マルチマネジャー運用部長は「今月の日本銀行の金融政策決定会合で利上げはないだろうということで、若干円安」になり少し円相場が落ち着いていると述べた。

日銀は18、19日に決定会合を開く。ブルームバーグが52人のエコノミストを対象に行った調査では、全員が現状維持を予想している。

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