米マイクロソフトは自社製の人工知能(AI)モデル「MAI」を開発しており、性能について、提携関係にあるオープンAIなどの製品に匹敵し得るとしている。事情に詳しい関係者の話で明らかになった。

関係者が非公開情報を理由に匿名を条件に話したところによると、マイクロソフトが最近開発しているモデルは、オープンAIやアンソロピックなどによる最先端の商品に負けないことを示すテスト結果だった。

マイクロソフトは、同社のAIアシスタント「コパイロット」の要素としての性能など、さまざまなタスクを巡りMAIの性能をテストした。コパイロットはユーザーの質問に応答するほか、文書作成や電話会議を支援するよう設計されている。

関係者によれば、マイクロソフトは、より複雑な質問に対応し人間のような問題解決力を発揮することを目指す推論モデルの開発も進めている。

オープンAIやアンソロピック、アルファベットもそうしたモデル開発を手がけている。マイクロソフトは先月、オープンAIの「o1」推論モデルを同社のコパイロット製品に組み込んだ。

マイクロソフトの広報担当者は「以前に話したとおり、われわれはさまざまなモデルを組み合わせて使用している。その中には、継続中のオープンAIとの強いパートナーシップ、マイクロソフトAIのモデル、オープンソースのモデルなどが含まれる」とコメントした。

マイクロソフトのモデルに関する取り組みについては、ジ・インフォメーションが7日に報じていた。

AIモデル「MAI」により、マイクロソフトは最終的にオープンAIへの依存度を軽減する可能性がある。マイクロソフトはオープンAIに130億ドル(約1兆9000億円)を投資しており、両社の関係はテクノロジー業界で注目を集めている。

オープンAIはコメントを控えた。

原題:Microsoft Creates In-House AI Models It Believes Rival OpenAI’s(抜粋)

--取材協力:Shirin Ghaffary、Dina Bass.

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