(ブルームバーグ):米ニューヨーク市マンハッタンのオフィスビル2棟が大幅なディスカウント価格で売却される。銀行が損失を縮小しようとしていることが背景にある。
事情に詳しい複数の関係者によると、エンパイア・キャピタル・ホールディングスは、西36丁目229番地と西38丁目256番地にある二つの物件を5000万ドル(約75億2000万円)弱で購入することで合意した。これは、2017年の両物件の前回売却価格(約1億5700万ドル)を少なくとも68%下回る水準。
詳細は非公開だとして関係者が匿名で語ったところでは、この取引はオーナーのインベストコープと銀行が不動産ローン残高を下回る価格での売却に同意したショートセールに該当するという。
不動産サービス大手CBREグループのダグ・ミドルトン、ジャック・スティルワゴン両氏が売却を担当する。同社の広報担当にコメントを求めたが、すぐには返答がなかった。エンパイア・キャピタルとインベストコープの広報担当はいずれもコメントを控えた。
オフィスの価値が低下し、ローン残高に届かないケースも多いことから、ショートセールの案件が増えている。エンパイア・キャピタルとパートナー企業は昨年、ショートセールを通じて西44丁目のオフィスビルを取得していた。
原題:Pair of Manhattan Offices to Sell for 68% Discount to 2017 Price(抜粋)
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