(ブルームバーグ):フランスのマクロン大統領とスターマー英首相は、ロシアとウクライナの戦争を巡り1カ月間の停戦合意をまとめる計画に取り組んでいる。
マクロン氏はウクライナ紛争に関してロンドンで2日に開かれた欧州首脳らによる緊急会議後に仏紙フィガロのインタビューに応じ、潜在的な停戦には地上および海上作戦に加え、エネルギーインフラが含まれると発言。部隊は第2段階で地上のみに配備されるとし、「今後数週間はウクライナの領土に欧州軍は駐留しない」と明かした。
緊急首脳会議の開催を主導したスターマー氏は先にBBCとのインタビューで、有志連合は英国とフランスとその他「1、2カ国」で構成される見通しだとし、「戦闘停止の計画」を同連合がウクライナと策定すると述べていた。
先週開催されたトランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談では、ロシアとの合意を目指すトランプ氏の取り組みにゼレンスキー氏が疑問を呈したことで冒頭から激しい応酬となり、予定されていた資源取引は署名に至らず、首脳会談後の共同記者会見も中止となった。
マクロン氏は、米国の撤退とロシアの脅威に直面する中、欧州連合(EU)は防衛力強化に向け2000億ユーロ(約31兆4500億円)を提供すべきだとフィガロ紙に語った。
EUは今こそ自らの安全保障に対する責任を引き受ける必要があるとし、EU諸国は防衛費の目標を国内総生産(GDP)の約3-3.5%に設定すべきだとも主張した。
これらの問題は6日に予定されている欧州の臨時首脳会議の焦点になるという。防衛資金は、共同融資やその他のEUのメカニズムを含む「革新的なファイナンス」を通じて提供されるべきだとマクロン氏は述べた。
EUは、ブリュッセルでの首脳会議でウクライナへの200億ユーロの緊急軍事支援パッケージ策定を目指している。
原題:Macron Tells Le Figaro France, UK Working on Ukraine Truce Plan(抜粋)
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