フランスのインフレ率が低下し、4年ぶりの水準となった。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げを後押ししそうだ。

国立統計経済研究所(INSEE)が28日発表した2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比0.9%と、前月の1.8%から大きく低下した。ブルームバーグが調査したアナリスト予想は1.1%だった。

この発表を受けて、朝方の取引で欧州債は上昇。フランス債は全年限で利回りが3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、ドイツ2年債利回りは1年強ぶりに2%を下回った。

短期金融市場はECBの利下げ見通しを強め、年内に追加で4回の0.25ポイント利下げをほぼ3週間ぶりに織り込んだ。ECBは3月6日に次回の政策発表を行う。

フランスに続いて発表されたイタリアの2月のインフレ率も1.7%と、市場予想の1.8%を下回った。

 

原題:French Inflation at Four-Year Low Bolsters Case for ECB Cuts (4)(抜粋)

*ITALY PRELIM FEB. HARMONIZED CPI RISES 1.7% Y/Y; EST. +1.8%

--取材協力:Alice Atkins、James Hirai、Barbara Sladkowska、Joel Rinneby.

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