中国のテンセント・ホールディングス(騰訊)は、自社の新しい人工知能(AI)モデルがいかにDeepSeek(ディープシーク)に速度で勝るかをアピールしている。

同社は27日にAIモデル「Hunyuan Turbo S」を発表。可能な限り即座に回答するよう設計されており、ディープシークのチャットボットの推論アプローチと一線を画すものだと説明した。展開に要するコストも大幅に削減されたとしている。

中国のAIスタートアップであるディープシークは、今年に入り業界への影響力を急拡大している。そうした中、アリババグループ・ホールディングは1カ月前、最新のAIモデル「Qwen」がディープシークなどを上回るパフォーマンスを実現したと発表。テンセントも同社の「Hunyuan Turbo S」について、一般に使用されるAIのテストでディープシークのV3モデルに負けないことを示す数値を公表した。

深圳を本拠とするテンセントは、アリババとともにクラウドインフラ提供の中国最大手。SNS「微信(ウィーチャット)」にディープシークの技術を統合すると発表し、最近株価が急伸した。

原題:Tencent Releases Turbo AI Model It Says Is Faster Than DeepSeek(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2025 Bloomberg L.P.