アルファベット傘下のグーグルは26日、クラウド部門を対象に人員削減を行った。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

人工知能(AI)などへの投資に資源を振り向けるため、同部門の営業職100人未満が削減対象となった。未公表の情報だとして関係者の1人が匿名で語った。

グーグルの広報担当者は発表資料で、「顧客のニーズと大きなビジネスチャンスに応える」ため今後も調整を行っていくとし、「全社的に各チームが取り組んでいるように、当社のビジネスにとって重要な分野に引き続き投資し、長期的な成功を確実にするために変更を施している」と説明した。

野心的なAI計画の実現に向け巨額の支出が必要なことや、グーグル・クラウド事業の成長鈍化が今回の人員削減の背景にある。今月発表されたアルファベット決算ではグーグルのクラウド部門売上高が市場予想を下回る一方で、アルファベットの今年の設備投資見通しはアナリスト予想を大幅に上回った。

グーグルはこれまでも今回よりも小規模な削減を進めてきた。同社は1月下旬、プラットフォーム&デバイス部門の従業員を対象とした「自主退職プログラム」を発表。昨年は部門ごとに再編を進め、その過程で全社に及ぶ人員削減も行った。

今年に入ってテクノロジー業界では人員削減がほとんど標準となりつつある。アマゾン・ドット・コムやメタ・プラットフォームズ、セールスフォース、マイクロソフトなどは人事評価の低い従業員を解雇する計画や低コストの外国人労働者の採用を目指す考えを示している。これらテクノロジー大手は利益を損なうことなくAI技術に投資するよう求められている。

グーグルのクラウド事業自体は検索事業の成熟に伴い成長の切り札として期待されており、引き続き重点投資分野となっている。

原題:Alphabet’s Google Said to Cut Employees in Cloud Division (2)(抜粋)

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