短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の字節跳動(バイトダンス)の企業価値について、主要投資家のうちソフトバンクグループを含む少なくとも3社が評価額を4000億ドル(約60兆円)余りに引き上げた。

事情に詳しい複数の関係者によれば、「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は力強い増収ペースと人工知能(AI)ビジネス「豆包(Doubao)」の将来性を考慮し、バイトダンスの企業価値が4000億ドルを上回ると昨年12月に再評価した。

米企業による50%出資がサービス継続の条件であるTikTok米事業の価値は「ゼロ」とした。

米証券取引委員会(SEC)への昨年11月の届け出に基づくブルームバーグの計算では、大手投資会社ティー・ロウ・プライスとフィデリティ・インベストメンツも4500億ドル、4100億ドル強にそれぞれ評価を切り上げた。

バイトダンスの評価額は2022年7月時点の2750億ドルから著しい改善がうかがえる。

ソフトバンクGはコメントを控えた。バイトダンスの担当者に電子メールで問い合わせたが、返答はない。フィデリティは個別企業やファンドの投資判断にはコメントしないと説明。ティー・ロウも投資する非公開企業のバリュエーション(評価)にはコメントしないと回答した。

原題:ByteDance Is Tech Darling Again With $400 Billion-Plus Valuation(抜粋)

(TikTok米事業の評価について追加して更新します)

--取材協力:Lulu Yilun Chen、Loukia Gyftopoulou.

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