中国の去年1年間の婚姻数が、過去最低となったことがわかりました。

民政省の発表によりますと、去年の婚姻数は610万6000組で前の年に比べ157万4000組減少しました。

中国メディアは、調査結果が公表されている1980年以降、最低だと報じています。

中国の婚姻数は2013年の1346万組をピークに10年で半分以下に減少。「ゼロコロナ政策」が終了した2023年には一時的に増えたものの、再び減少に転じています。

婚姻数の減少は少子化に直結することから、政府は結婚にかかる費用の引き下げを奨励したり、婚姻に関する手続きを簡素化するなどしていますが効果はあらわれていません。

婚姻数が減少している背景には、結婚や子育てにかかる費用が高すぎることや若者の就職率の悪化、女性の高学歴化、価値観の多様化などがあるとみられています。