インド政府は9日、財務次官のサンジャイ・マルホトラ氏を準備銀行(中央銀行)の新総裁に任命すると発表した。マルホトラ氏は、主要経済国の中では最も速いペースで成長するインドの金融政策のかじ取りを任されることになる。

発表によると、米プリンストン大学で公共政策学修士号を取得したマルホトラ氏は、12月11日から3年間の任期を務める。2018年から総裁を務めていたダス氏の後任となる。

マルホトラ氏は、公共政策分野で30年以上の経験があり、電力、金融、税制などの分野に精通している。金融政策に関するマルホトラ氏の見解はほとんど知られていないが、これまで、銀行業界における新技術の採用や重点化を強く推し進めてきた。また、以前には金融サービス部門の代表としてインド中銀の理事会にも在籍していた。

予想外の人事だが、アナリストらは、インドの金融政策の方向性が劇的に変わることはないとみている。ブルームバーグの調査によると、ほとんどのエコノミストが、インド中銀が来年初めから利下げすると予想している。

原題:India Names Princeton-Educated Malhotra to Lead Central Bank (4)(抜粋)

--取材協力:Shruti Srivastava、Debjit Chakraborty、Siddhartha Singh、Bhuma Shrivastava、Daniel Ten Kate.

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