韓国の国会は7日に開いた本会議で、尹錫悦大統領に対する弾劾訴追案の採決を実施したが成立しなかった。

可決には議員3分の2(200人)以上の賛成が必要だが、与党「国民の力」の議員の大半が投票をボイコットし議場を退出したため、投票数は200に満たなかった。野党は、与党議員が考えを変えて投票に戻ってくることを長時間待ったが、数人しか戻らず可決されることはなかった。

議会で過半数を占める野党は、速やかに弾劾訴追案の再提出を目指す意向を示した。

議場へ戻り、野党議員らと握手する与党議員(右端)

可決には国民の力からの8人の賛成が必要だったが、与党は弾劾案に賛成票を投じることを拒否した。

与党議員らに議場に戻り投票するよう強く求めていた禹元植国会議長は、「この日の事は、国民の血と汗によって築かれた私たちの歴史に書き記されるだろう」と述べた。

弾劾案の採決に先立ち、株価操作や選挙候補者指名への介入などの疑惑を巡り、大統領夫人の金建希氏を捜査する特別検事を任命する法案は否決された。

尹大統領は今週、約40年前の韓国民主化後初めて戒厳令を宣布し、国内外に衝撃を与えた。しかし議員らが戒厳解除を求める決議案を可決し、6時間後には解除された。

尹大統領は7日午前、自身に対する弾劾訴追案の採決を前に国民向けの談話を発表し、非常戒厳の宣布と解除で混乱を引き起こしたことについて謝罪し、自身の運命は与党に委ねる意向を示した。

尹氏は「衝撃を受けた国民に心から謝罪する」と述べ、その上で「非常戒厳の宣布を巡る法的および政治的責任を回避するつもりはない。今後国政を安定させる方法の判断は、私の任期も含め、与党に一任する」と指摘。

警察の推計によれば、現地時間午後7時現在で、10万人以上が国会周辺に集まり、尹氏の弾劾を訴えていた。一方、ソウル市の光化門周辺に集結した大統領支持派は午後6時時点で1万8000人だったと、聯合ニュースが報じた。

原題:S.Korea Parliament Rejects Bill on Special Probe Into First Lady

Yoon Impeachment Vote Fails After S. Korea Ruling Party Boycott

(抜粋)

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