(ブルームバーグ):19日の債券相場は上昇。米国の長期金利が低下した流れを引き継いでいる。日本銀行の植田和男総裁が18日の講演で、12月の金融政策決定会合での利上げについて踏み込んだ発言をしなかったことも買い材料となっている。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大塚崇広シニア債券ストラテジストは、米金利低下の流れに加え、「植田総裁が早期利上げに踏み込んだ発言をしなかったことで一定の安心感から国債の買い戻しの動きが出ているのではないか」と指摘。ただ、利上げ自体は否定していないことや12月会合まで1カ月あることから、上げ幅は限定的だと語った。
SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、植田総裁の講演は12月利上げを5割程度織り込む市場の見方を追認する形になったとし、利上げ期待は残り続けるとみている。

流動性供給入札
- 対象は残存期間5年超15.5年以下
- 発行予定額は6500億円程度
- SMBC日興の奥村氏:債券貸借(レポ)が引き締まっている銘柄もあるため、ショートカバー中心に消化され、相場への影響は限定的になるのではないか
- 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)
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