山梨県が検討を進める富士山登山鉄道構想は2023年、長崎知事が自ら出席して構想の意義を説明する住民説明会が各地で開かれ、地元の合意形成に向けた動きが始まりました。

しかし、地元では賛否が分かれ、富士吉田市の堀内市長は鉄道整備に反対し、電気バス案を推して広報誌などで県の構想に反論しています。

オーバーツーリズム対策などが必要という認識では共通しているものの、その方法論で食い違う両者、直接、議論する場面はなく、いわば空中戦の状態が続いています。

富士山5合目へ交通手段 路面電車か電気バスか

構想を説明する山梨県の長崎幸太郎知事 11月 山中湖村

「100年先の将来から見たときに、これをやって良かったと思えるものを今作っていきたい。どうかご理解を、そして参加をしていただきたい」

11月、富士北麓の自治体のトップを切って山中湖村で開かれた住民説明会。
長崎知事は自ら出席して集まった人たちに富士山登山鉄道構想への理解を求めました。

県が検討を進める富士山登山鉄道構想は麓から5合目までを結ぶ県の有料道路、富士スバルライン上にLRT=次世代型の路面電車を整備しようというもの。