山梨県甲斐市と甲府市を結ぶ新山梨環状道路の北部区間のうち、まだ事業化されていない区間について国は有料道路を前提に検討する考えを明らかにしました。
新山梨環状道路は甲府市とその周辺を取り囲むように整備される道路です。

現在、甲府市と南アルプス市を結ぶ南部区間が開通し、そこから笛吹市へと延びる東部区間も整備が進んでいます。
しかし、国が整備する北部区間は一部を除き事業化に至っていません。
そこで県は去年から国に対し北部区間を有料道路にすることで早期に事業着手してほしいと求めていました。
こうした中、国と県の連絡会議が12月25日に非公開で行われ、県などによりますと国交省の担当者が「有料道路化」を前提に構造などを検討していく考えを示したということです。

有料道路の検討区間は中央道と接続する甲斐市岩森のジャンクションから西関東連絡道路と接続する甲府市桜井町のジャンクションまでの約13kmです。
北部区間はトンネルや橋りょうなどの構造物が多く、大規模事業になることから国交省は今後、必要な調査を実施した上で、詳細な検討を進めていくことにしています。