2021年、甲府市の住宅で夫婦を殺害し放火したなどとして当時19歳の男が殺人などの罪に問われた事件の裁判で、夫婦の長女による およそ8分間にわたる緊迫の通報内容が明らかになりました。

甲府市の遠藤裕喜被告は19歳だった2021年10月、甲府市の住宅で夫婦を刃物で刺して殺害し、住宅を放火して全焼させたなどとして殺人など4つの罪に問われています。

11月2日の裁判で検察側は夫婦の娘2人が自宅2階から飛び降りて、およそ500メートル離れたコンビニエンスストアに逃げ込むまでに長女が警察に通報した およそ8分15秒間の緊迫の通報内容をあきらかにしました。

長女は警察に
「助けてください」「今逃げています、犯人は家の中です、たぶん」「まってお父さんとお母さんは? 死んじゃうかもしれない。殺されちゃったかもしれない」
などと話し、コンビニの店員に助けを求めたということです。

検察はこのほか事件の1か月後に次女が
「外が暗くなってくるとまた犯人が襲ってくると思い安定剤を飲まないと眠れない。犯人が存在しなければよかったと思う」
と話した調書も読み上げました。

次回は11月8日で医師への証人尋問が行われる予定です。