山梨県のドクターヘリの運航などを行う甲斐市の会社が操縦士の訓練記録などを改ざんし、国の立ち入り検査でウソの報告をしていたことが分かりました。
国はこの会社に事業改善命令を出しました。

国から事業改善命令を受けたのは、県のドクターヘリの運航やヘリコプターの遊覧飛行などを行う甲斐市宇津谷のジャネットです。

国土交通省東京航空局などによりますとジャネットは去年、6人の操縦士のうち1人に対する定期訓練と適正審査を同じ担当者が行いました。
国の認可を受けた会社の規定では訓練と審査は別の者が担当することになっていて、今年4月、運航部副部長が事実を確認して発覚を恐れ、他の社員に改ざんするよう指示したということです。
今年6月の立ち入り検査で、東京航空局の職員が記録に矛盾があることを指摘し、後日、ジャネットが改ざんしたことを報告しました。
運航にかかわる記録の改ざんは航空法の違反にあたり、東京航空局は11日付でジャネットに事業改善命令を出し、安全管理規定の見直しやコンプライアンス教育の実施などを求めました。
ジャネットは「厳粛に受け止めて再発防止策を確実に実施し信頼回復と安全運航に取り組んでまいります」とコメントしています。