このとき焼夷弾が逃げ込んだ防空壕の5メートル手前に落下しました。

空襲を3度経験 田ヶ谷雅夫さん:
辺り一面がバーっとちょうど鬼火、人玉のように青白い火が一斉に燃え上がった。すぐ私と母親は飛び出して、辺り一面の鬼火をはたきでもって、たたき消すので精いっぱい。この時かなりやけどもしました。
この空襲は終戦前日の夜の出来事で、一夜明け戦争が終わりを迎えます。

空襲を3度経験 田ヶ谷雅夫さん:
(終戦の)夜になって電気が来ました。私の母親が電気の周りにラシャ紙でアメリカの飛行機から見えないように囲ってあるんですよ。そのラシャ紙をむしり取りました。ぱっと部屋が明るくなりました。戦争が終わったという実感はその時初めてしみじみと痛感しました。
田ヶ谷さんは3度空襲を経験したことで平和に対する強い思いがあります。
空襲を3度経験 田ヶ谷雅夫さん:
戦争は嫌だと。戦争を二度と繰り返したくないという体験はですね、その時に完全に私の体の中に沁み込んだ。できればこれからの日本は平和1本槍でいくと戦争にはタッチしないということでぜひ、進んでほしいという気持ちでいっぱいです。