樫尾昂 記者:
「このブドウの木の枝が、花火に生まれ変わるといいます」

こちらが、ブドウの枝を活用した手持ち花火です。

手がけたのは、同じ市川三郷町にある花火の専門店「はなびかん」です。

「はなびかん」経営 タチカワ 立川靖 社長:
これが細かく砕く前の(ブドウの)剪定枝の炭。

農園やワイナリーなどから提供されたブドウの枝を炭にして火薬の原料にし、手持ち花火を完成させました。

7月1日から販売もしています。

お客さん:「地元の木を使ってすごいなと。本当にいいことだと思う。有効利用ですよね」

燃え方にも違いがあります。

多くの花火の炭に使われている松の木は、油分が多いため激しく燃えます。

一方、ブドウの木は油分が少ないため、細やかな火の粉がふわっと広がります。

立川 社長:
一番の思いは、「この町の花火を作りたい」ということ。ブドウであったり、丹精込めて作ったものを一切無駄にしないということは大事。最後、枝が炭になっても人を潤すことができると。

厄介者の枝が夏の風物詩に。

地域の連携が、新しい価値を生み出しています。