山梨県市川三郷町の贈収賄事件をめぐり、町は有罪判決が確定した前の町長らに損害賠償を求める訴えを起こすことを決めました。

町は5日に開会した町議会に裁判費用を盛り込んだ関連予算案を提出しました。

2021年に発覚した市川三郷町発注の公共工事をめぐる贈収賄事件では、前の町長と町議会議員、設計事務所の元社長の有罪判決が確定しています。

町は事件による経済的損失を回復するため、前の町長ら3人に損害賠償請求を行うことを決め、5日に開会した町議会に、提訴に関係する予算案を提出しました。

関係者によりますと裁判の着手金と訴訟の委託費で、予算案は500万円余りになるということです。

市川三郷町 遠藤浩町長:
前町長、前町議が含まれているので非常に残念な部分ではあるが、私どもの正義感を主張していきたい。

町は裁判費用を盛り込んだこの予算案が町議会で可決された場合、速やかに裁判に取り組む方針です。