山梨県の南アルプス市議会議員が知事選の告示日の前日に議員16人に議場で現金を配布していたことが分かりました。

全員が返金したということですが、27日に市議会で一部市議が追及する場面があり、現金を配った市議は政治活動費として配布したものと正当性を強調しました。

これは議員の有志で作った長崎知事を支持する組織「前進山梨の会」南アルプス支部代表の村松三千雄 南アルプス市議会議員が知事選の告示日の前日、今年1月4日、市議会の議場で16人の議員に対し、平均およそ3000円の現金を配布したとされるものです。

27日に開かれた全員協議会で配布を目撃した議員などから、この行為に対し議会として対応を求める意見が出されました。

村松市議は組織の活動に賛同を得た16人に政治活動に対しての資金を渡したと現金配布について認め、正当なものだったと強調しました。

南アルプス市 村松三千雄 市議会議員:
(政治)活動費としてやっていますから、買収とか そういうものではない。議場で配ったことは軽率だった。配ったことに関しては信念をもってやっている。

なお議長は議場で現金を配布したことについて個別に口頭注意をしたとしていますが、一部の市議は対応に不満を募らせています。

南アルプス市 小林敏徳 市議会議員:
納得いかない。議場で金配って平気な顔しているのが許されるわけない。議員のモラルを正すのが先。

一方、他の議員は26日夜の取材に、時期は定かではないとしながらも現金を受け取り返金したことを明かしました。

南アルプス市 野中國幹 市議会議員:
一旦は受け取ったけど、何の金か分からないから返した。

村松市議が配布した現金は全員が返金したということです。

市議会は今後、議員運営委員会で対応を検討するとしています。