多くのファンがいる山梨県中央市のパン工房が、4月いっぱいで閉店することになりました。
閉店を決断した女性店主の思いとは…

パン工房 李音 店長 栗山真弓さん:
少しでも多くのお客さんに応えられるようにしながら終わっていけたらと思う。

そう語るのは、中央市井之口にあるパン工房李音(りのん)の店主、栗山真弓さん (65)。
創業21年目の今年、大きな決断をしました。

栗山さん:
今月末をもってお店を閉じることにしました。

南アルプス市出身の栗山さん。
実家の母親の病気をきっかけに、1996年埼玉県から家族で山梨に戻ることを決意しました。
新たな生活のために選んだのが、パン工房李音でした。

栗山さん:
専業主婦の時に家庭製パンでパンを作っていたので、それの延長線上でと思い(パン屋さんを開こうと決めた)。

山梨に戻るまでの6年間、東京都内の3店舗で様々なパンの製造を学びました。

そして2002年10月、ついにパン工房李音をオープンしました。
不安を抱えながらの船出でしたが…

栗山さん:
この通りにずっとお客さんの車が並んでしまって、今見えるあそこの信号まで渋滞になった、しばらくは『李音渋滞』と言われました。