山梨県富士吉田市で糸の染色などを手掛ける向原染色が4月12日に破産手続開始決定を受けたことがわかりました。
新型コロナの影響による経営不振が主な要因です。
東京商工リサーチ甲府支店によりますと向原染色は1959年8月に設立し織物や装飾用の紐などに使う糸の染色を手掛けていました。
2020年以降、新型コロナの感染拡大で対面営業の機会が減少して顧客からの受注が鈍り、2022年3月期には売上高が3800万円にまで落ち込んでいました。
その後再起を図ったものの資金繰りに支障をきたし、2023年2月20日に営業を停止。
3月24日に甲府地方裁判所に自己破産を申請して4月12日に破産手続開始決定を受けました。
負債総額は約1億1200万円で、このうち金融債務が約9500万円、一般債務が約1700万円だということです。
なお、新型コロナの影響で1000万円以上の負債を抱えて倒産した山梨県内企業は24社目となります。