経済的な理由で医療機関への受診が遅れ亡くなった人が2022年は山梨県内に5人いたことがわかりました。

これは山梨県民主医療機関連合会が加盟する病院などを対象にした調査で明らかになったものです。
それによりますと2022年1年間に経済的な理由で医療機関への受診が遅れ死亡した人は5人でした。
このうち悪性腫瘍を患っていた60代の男性のケースでは医療費の支払いが心配で治療の中断を繰り返すうちに体調が悪化し、最後の入院から4日後に亡くなったということです。
2006年の調査開始以降、県内の死亡事例は52人に上っていますが山梨民医連はこれを「氷山の一角」として支援の必要性を訴えています。
山梨勤労者医療協会 深沢眞吾理事長:
こういう事例が繰り返し生み出されている。そこにちゃんと目を向けて改善していかないと個人の責任というレベルではない問題。
また、低所得者などが無料または低額で受診できる制度があるため、ためらわずに受診してほしいと呼びかけています。