県トラック協会 塩津和久副会長:
雨が降っても台風が来ても大雪が降っても、トラックは荷物を積んで走っている。乗務員の苦労とか色んなものを加味して、もう少し手厚くこの業界を保護していただきたい。

この問題に対応しようと、県内初の取り組みが始まろうとしています。

トラックドライバーの時間外労働が多い1番の原因は、待機時間の長さです。

エムズ物流 望月徹社長

エムズ物流 望月徹社長:
(荷積みする)港での並びが一番。1日に2時間、3時間は発生してくる。

時間外労働の削減は現状困難なため、南アルプス市のエムズ物流は、走る距離の削減に取り組むことにしました。

エムズ物流 望月徹社長:
ここを(荷物を)集約する地点として構えて、各運送業者さんにここに集まっていただいて、走る距離を減らす。

エムズ物流は物流の効率化を図るため、輸送されたコンテナを集約する中継拠点を2023年10月、甲西工業団地に開設する予定です。

海上輸送のコンテナは、これまではトレーラーで港まで取りに行きます。
そして荷主に届けた後、空のコンテナを港に返します。

このため、走行距離と労働時間は必然と長くなります。