新型コロナの影響を受けた企業を支援する実質無利子の山梨県の融資の返済が本格的に始まります。

しかし、長引くコロナ禍で売り上げが回復せず、返済を先延ばしにせざるを得ない事業者もあり、その実態と苦悩を取材しました。

【画像で見る 「もう少し待って」コロナ融資返済 業者の苦悩 】

飲食店「せりざわ」 芹沢譲次店主:
交渉して、やはりもう少し待ってもらうようにしたいと思っている。

山梨県中央市で飲食店を営む芹沢譲二さん。

新型コロナの影響で店の売り上げが激減した3年前、山梨県の融資を受けました。

この融資は売り上げが減少した中小企業を対象にしたものです。返済期間は10年で最初の3年間は返済が猶予されその間、実質無利子になります。

芹沢さんが借りた額は300万円。藁にもすがる思いでした。

芹沢譲次さん:
貸してもらった時は助かったが、その貯金はなくなった。


融資は店の運転資金や当面の生活費、従業員の給料などに充てたといいます。
その返済が2023年8月に始まりますが…

芹沢譲次さん:
飲みに来るお客さんはいない、ヒマですね、夜は。家飲みが慣れてしまったのか、出てきてくれないですね。


感染者が減少傾向にある今も客足が戻っていません。