10日の雪の予報を受けた動きです。
ハウス農家が対策に追われたほか、ホームセンターには融雪剤などを買い求める客が訪れていました。

山城園 石原博子園主:
今はこれ(ボイラー)が8℃くらいになっているけど帰るときに20℃くらいに上げて帰る。

甲府市のイチゴ農園 山城園です。

こちらでは10日の雪の予報を受けハウス内を温めるボイラーの温度を通常の8℃から大幅に上げた20℃に設定しました。

山城園 石原博子園主:
中が二重になっているから中の一重をずっと上に上げて外のビニールを暖める。

これは積もった雪の重みでハウスが倒壊しないように暖めた空気で雪をとかすためです。

このほかボイラーから遠い入口付近では別のヒーターを稼働させました。

ボイラーで使用する重油は去年の同じ時期と比べ2割から3割ほど値上がりしたということですが、イチゴやハウスを守るために背に腹は代えられないとしています。

こちらの農園は2014年の大雪でハウスが倒壊。
今回は当時ほどの積雪は予想されていませんが、教訓を生かし警戒感を強めています。

山城園 石原博子園主:
南岸低気圧というとどのくらい降るか予想がつかないから、燃料が上がっていても上がっているからと言って(温度を)下げるわけにもいかず、それは仕方のないこと。できるだけのことをしてあまり降らないことを願っているしかない。
一方、ホームセンターでは…

清水祐甫記者:
こちらには雪に備えた商品が並んでいますが、中でも融雪剤を買い求める人が多いそうです。


甲斐市にあるスーパービバホーム甲斐敷島店には雪対策の特設コーナーが設けられ、10日の雪に備えようと融雪剤やスコップを買い求める客が訪れていました。

融雪剤を買いに来た人:
家の周りの道路や駐車場が凍るので、地域の方のケガや事故がないように、事前に撒いておこうと思い、買いに来た。

ただ、これまでの傾向で雪が降ってからスコップなどを買いに来る人も多いということです。


スーパービバホーム甲斐敷島店 売り場責任者 大渕幹也さん:
直近では問い合わせや買いにくる客を見ていないので、ここから2、3日、明日からですね。お客様が集中して取り合いになる可能性もあるので、早めに来てもらえれば。

在庫が少なくなっている融雪剤なども近いうちに入荷する予定ですが、店側は店舗に商品があるうちに、早めの備えを呼びかけています。







