ある日、母親は100円均一の造花を庭に差し始めました。にしおかさんは「いよいよおかしくなった」と思ったといいます。

しかし よく観察すると、母親の行動には意味があったのです。

小さな庭のバランスを考えて配置し、母がいつも座る座椅子から見たときに、一番花がいっぱい見えるように計算していました。

そして生花ではなく造花にしたのは、「無職」だと思っている娘のために、花を買わなくて済むようにという配慮でした。

にしおかすみこさん:
「症状よりも、私は個人、人となり、母の性格とか母の好きなものとか嫌いなものとかを知っとく方がよっぽど大事かな」