山梨県の新たな有形文化財に指定された平安時代の2つの土器が甲府市でお披露目されています。

10月27日に新たに県の指定有形文化財となった2つの土器が披露されているこの展示会。

こちらの10世紀中ごろに作られた和歌刻書土器は内側に当時、都で成立したばかりの仮名で一首の和歌が刻まれています。
都から派遣された国守が甲斐を離れる際に贈られた特注品と考えられていて、平安時代の国風文化を地方で体現した全国的にも貴重な土器だということです。

またこちらの暗文絵画土器は平安時代に甲斐の特産品として量産されていた「甲斐型土器」の一つで、絵画が描かれた希少なもの。
鵜飼による鮎漁の様子が描き出されていて、ライトを当てて模様が浮かび上がる様子も確認できます。
2つの土器は11月13日まで県庁防災新館で展示されるほか、来年1月25日まで甲府市と甲州市の3か所で巡回展示されます。







