失意の日々を過ごす岩嵜さん…
岩嵜さん:
「世の中から色が消えてしまいました。世の中の音も私の耳に入ってこなくなりました。現実を、社会を、心と体の全てが拒否してしまったんです」
“なぜあのとき元紀を止めなかったんだろう” “たとえ勉強とはいえ、どうして元紀を行かせてしまったんだろう”と岩嵜さんは自分を責め続け、長男と次男もそれきり元紀さんの名前さえ言わなくなり、家族からは光が消え、空っぽになってしまったと話します。
岩嵜さんが事故の詳細を知ったのは第一回目の裁判での検察の冒頭陳述でした。
元紀さんの命を奪ったのは、過去に飲酒運転で事故を起こしたことのある飲酒運転常習者。名古屋から仕事で仲間を連れて上京した男は、この夜、立て続けに二つの事故を起こしました。







