富士山の環境保全などについて考えるシンポジウムが11月16日夜、山梨県富士吉田市で開かれました。

登山鉄道構想の理念について、山梨県が住民の前で初めて説明しました。

これは県が初めて開いたもので、まず担当者が富士山は世界遺産登録後、観光客が大幅に増えた一方、車の排気ガスも増えたことなど環境保全面の課題を説明しました。

そして観光客は量から質への転換が必要などと登山鉄道構想の理念を説明しました。

その後の意見交換では登山鉄道構想については賛否が分かれました。



富士吉田市 堀内茂市長:
電気バス、今は昔と違って性能がものすごく上がりました。1台のバスが無充電で3.5回往復できるんですよ。富士山を稼ぐ道具にしてほしくないというのが、地元の考えです。


環境優良車普及機構 岩村敬会長(元国土交通事務次官):
排ガスだけの話じゃないんです。オーバーユースにおける一種の公害。これをどうやって防ぐか、電気バスでは解決しないと思っています。
県は今後も意見交換する機会を設けたいとしています。