山梨県南アルプス市の工場の排水から有害物質の六価クロムが検出された問題で、県は11日、立入検査を実施しました。
その結果、設備の不具合の改善と異常が発生した際の工場の責任体制の対応が確認できたとして、稼働停止の要請を終えたことを発表しました。

県の立ち入り検査 3月8日

この問題は南アルプス市の自動車部品の製造工場Astemo山梨第一工場で(旧:日立Astemo)、排ガス処理施設の不具合があり、3月3日の排水から基準値を超える有害物質の六価クロムが確認されたものです。

県の要請に基づいて工場は3月7日から稼働を停止していましたが、県は改善報告を受け、11日に立ち入り検査を実施しました。

その結果、設備の不具合は改善され問題がないこと、それに組織体制が改革され、異常が発生した際の責任体制が一本化されていることなどが確認できたとしています。

このため、稼働停止の要請を終了したことを発表しました。

Astemoは「深くお詫び申し上げます。二度とこのような事態を生じさせないよう管理し操業してまいります」としています。