山梨県笛吹市のリニア中央新幹線の工事現場で出た有害物質を含めた残土が不適切に管理されていた問題で保全措置が施工計画書に記載されていなかったことがわかりました。

この問題は笛吹市境川町のリニア工事現場で発生した残土を、工事を担当する共同企業体が地面に直接仮置きし、不適切に管理していたものです。

この残土からは環境基準を上回る鉛が検出され、県は2月17日に現地周辺を調査しきょう10日に分析結果を公表しました。

それによりますと、水質と土壌の鉛はいずれも環境基準を下回り、周辺環境への影響はないものと考えられるとしています。

一方で不適切な管理があった原因については工事を受注した共同企業体が地面への浸透を防止する措置を施工計画書に記載すべきところ怠り、JR東海も記載漏れに気づかなかったということです。