小嶋優キャスター:
山梨大学医学部附属病院の医師、荒神裕之さんに新型コロナについて聞きます。


感染者がここにきてやはり目に見えて減少してきたということなんですが、これは何がやはり要因なんでしょうか?



山梨大学医学部附属病院 荒神裕之医師:
はい大きく三つの複合要因が考えられます。
一つ目に免疫でして感染者が増加したことによって、一過性の集団的な免疫が形成されたり、あるいは3回目接種が進んだことによって免疫が獲得されたということがあります。
二つ目には社会的な活動が影響してまして、行動制限のない夏があの過ぎて感染者が一時増加しましたが、それが日常に戻るところで減ってきているということ。
三つ目には環境的要因で気温が低下したりすると換気が容易になったりするということがプラスに働いているかと思います。



小嶋キャスター:
そして県内でもオミクロン株に対応するワクチンの配布が始まったわけなんですが、荒神さんはその新しいワクチンに関して医師の立場からどのように期待をされてますか。


荒神医師:
はい私自身も大変期待してます。といいますのも今回BA.1っていうスパイクタンパクのところに対するワクチンですが、BA.5、現在流行していた第7波のあのウイルスにも一定の効果があると言われているので、特に重症化リスクの高い方などの重症化を抑えるという点で期待が高いというふうに考えています。

小嶋キャスター:
接種はその2回目までを終えた方が今後対象となるそうですね。

荒神医師:
12歳以上の方々で2回目を終えた方々ですが、まずは重症重症化リスクのある方とか、あるいは医療者を優先して打ちながら、10月以降、拡大していくことになろうかと思います。