登山者は静岡県側に流れたのか?

山梨県側で登山者規制が行われた一方で、今年は静岡県側では行われず「登山者が静岡県側に流れるのではないか」という懸念がありました。
環境省が富士山にある4つのルートの(山梨県側=吉田ルート、静岡県側=須走ルート、御殿場ルート、富士宮ルート)8合目でカウントしている登山数の速報値では7月1日から9月10日までの登山者数は19万9604人。
ルートによってはデータの欠損日があり、今後修正される可能性があるため単純には比較できないものの前年比で2万1718人減少しました。

ルート別の登山者の割合は
▽吉田ルート57.5%(前年比-4.5)
▽須走ルート9.9%(+1.3)
▽御殿場ルート5.9%(-1.1)
▽富士宮26.7%(+4.3)
またコロナ禍前の2019年の割合は
▽吉田ルート63.6%
▽須走ルート8.6%
▽御殿場ルート5.2%
▽富士宮ルート22.6%
吉田ルートの人気が最も高い傾向は変わらないものの、今年、静岡県側の割合が若干増えていることが分かります。
登山者規制について山梨県の長崎幸太郎知事は「大変大きな成果を挙げた」と評価し、来年に向けて更なる強化の方向で見直すことも検討しているということです。
また、静岡県側でも来年、登山規制を行うことを検討しています。