この施設をオープンした理由。それは次男の兼士朗さんの存在です。

幼いころに自閉症と診断されました。
井上久美子さん:
自分の息子の居場所を作りたい、それが一番です。

兼士朗さんは人とのコミュニケーションが苦手で久美子さんは悩みを一人で抱え孤立を感じたといいます。
この経験から障がいのある子どもの親の心の負担を少しでも軽くできる場所にしたいと考えています。

久美子さん:
今思うと何が普通かわからないんですけど、最初は自分の子に限って、その後は絶対普通にしたい、同じ悩みを打ち明けて話ができる場所がなかった。


真吾さん:
悲しい顔をしているなとか大変そうだなというのは感じていました。かといって弟が悪いとかそういうことは全く考えなかったし、一緒に考える人が増えたら抱えなくて済む人が増えるだろう。


現在、利用するメンバーは兼士朗さんともう1人。

カフェで販売するクッキーを作ったり、絵をかいたりと自分のやりたいことをして過ごしています。