
80年以上にわたって街の成長と悲劇、そして、復興を見つめ続けてきたビル。

その最後の役目は過去と現在、未来の懸け橋となることだと久保田さんはいいます。

久保田さん:
「今、私たちがこの黒焦げたところを見てみると、これからどんなふうに再生していくんだろうと。かつての岡島の思いとこれから再生を担う会社のコラボレーションがはじまるということで、(遺構の発見は)大変意義があることだと思う」

解体来年3月の完了を見込む解体工事。

事業者:
「足元確認よし」

事業者は日々の安全確認に加えSNSで現場の状況を発信するなど円滑な作業の進行を心がけています。
エコワークス 中村社長:
「大規模でありながら難易度も高い仕事、新しくできる街並みに対してよかったねと思ってもらえるような仕事、貢献をしていきたい」

跡地には東京のMIRARTHホールディングスがマンションと商業施設の建設を計画。

2028年秋以降の開業を目指しています。

3月で移転1周年を迎えた新生岡島とともに街なかの活性化につながる拠点として注目されています。

MIRARTHホールディングス 島田和一社長:
「岡島のDNAを引き継ぎながら賑わいを創出する地域にとってタカラとなるような施設計画を進めてまいります」

街並みから姿を消してゆくかつてのシンボル。

解体によって新たな街を生み出す礎となり、次の時代への扉を開こうとしています。