甲府市中心街にある老舗百貨店の岡島が移転してから1年となりました。
買い物客の客層にも少し変化が見られています。

「岡島」は建物の老朽化などのため、2023年3月に近くの商業ビル「ココリ」に移転しました。

売り場の面積は約7分の1になりましたが物産展や地下の食料品売り場などが人気を集めています。

この1か月の1日平均の買い物客数は約3800人で旧店舗と変わっていないということです。

岡島 雨宮潔 社長:
「売り上げもほぼ予定通りきましたしそれ以上に利益が想定以上にきたものですから、2年目はより一層“攻めの経営”が出来るそういった土台がこの1年で築けたかなと感じている」
移転1周年のフェアでは旧店舗で出店実績がない東京の老舗和菓子店が期間限定で出店を予定するなど着実な変化が見られています。
さらに買い物客にも少し変化が…

高校生は:
「移動してからは割と来るようになりました」

ココリに入っていた若者向けの店が岡島近くに移転したこともあり特に高校生などの若い世代の買い物客が増えたといいます。

雨宮 社長:
「夕方学校帰りの高校生の皆様が多くいらっしゃる、そういうお店になりました。旧店舗でも多少見られたんですけど圧倒的にそれが増えていて、特に今は春で卒業式のシーズンで。はれの場面のお買い物を百貨店でしていただけるということは本当に涙が出るくらい嬉しい状況」

移転の影響について周辺の店からは…

近くのお店の人は:
「移転してきて最初の数か月は良かったんですけど、たくさん人通り良くなって良かったと思たんですけどそれ以降がちょっと…」

またレストラン街や書店がなくなり休日の人出に影響があるという声も聞かれました。

雨宮社長は中心街の他の店との連携が今後のカギと考えています。

雨宮 社長:
「街中が歩いて楽しめるそういう街にもう一度戻さなければいけない。そのためには周辺の商店街の皆様やあるいは駅前の大型店の皆さんと何か連携してことを起こさないといけない。やっぱり週に1回は覗いてみたくなるお店これをずっと突き詰めていきたいなと思っている」