正解は…

JAF山口支店・推進課事業係 近藤博嗣係長
「走っている場所にもよると思うんですけど、市街地を走ってる場合は、止まってる状態からある程度速度がのるまでの発進時のガソリン消費量が1番多いんです」

正解は1番の「車を発進させるとき」。
市街地を走る場合は発進時のガソリン消費率が38%と1番高いんです。

発進の時に気をつけるポイントは?

意外と見落としがちな、シートの位置。力がきちんと伝わるよう、足の指の付け根あたりでアクセルを踏める位置にシートを合わせましょう。そしてもう一つ大切なのは優しい発進。

近藤さん
「オートマチックの車を運転しているかたは、アクセルを踏まなくてもゆっくり車が前に進み始める“クリープ現象”というものがあります。そのクリープ現象を利用して発進すると、若干燃費にも効果があるのかなと思います」

「ふんわりアクセル」とも言われ、5秒間で時速20キロまで加速することが目安と言われています。ただその場の交通状況などにあわせ、迷惑にならない範囲で行いましょう。近藤さんによると、バスの運転を意識してみるのがおすすめだそうです。

また、車を止める時も燃費向上のポイントが。

近藤さん
「計算上は、5秒以上アイドリングをするのであればエンジンは1回切ったほうが燃費的には得をするんですが、ただ、あまり頻繁にこういうことをすると車のバッテリーのほうに負担がかかってきますので」

アイドリングストップの機能がついている車はいいのですが、停車のたびにエンジンを切るのはおすすめしないそう。ただ10分間のアイドリングで0.1L以上のガソリンを消費するという実験結果もあるので、駐車場で人を待つなど、何分か止まる時のアイドリングストップは効果的だということです。では逆に、止まる回数の少ない高速道路は燃費が良くなるのでは?

近藤さん
「車の燃費で1番いいのはどのくらいの速度かというと、50km~70kmくらいなんですね。80kmを超えてくると空気抵抗によってどんどん燃費が悪くなってくるんです」

速度が2倍になると、空気抵抗が4倍になるそうです。高速道路を早いスピードで走れば走るほど空気抵抗が生まれ、燃費が悪くなってしまいます。安全のためにも、スピードの出し過ぎには注意が必要です。