山口県防府市の高校生が、平安時代の女性の装束の製作に取り組んでいます。地域を盛り上げようというこの活動は、誰もが知るあの平安時代の女性作家の存在が大きく関係しています。

生徒「いきまーす」

机いっぱいに広げた布にハサミが入ります。防府市の防府商工高校の3年生が平安貴族の装束を製作しています。十二単に準じる女性の正装「五衣小袿」(いつつぎぬこうちき)です。とはいえメンバーは服飾を専門にしているわけではありません。

生徒
「ちょっと緊張しました。縫っていくといろいろ寸法がずれてきちゃうから、大変です」

ミシンは家庭科の授業で操作したことはあるものの、おっかなびっくりです。生徒たちが苦労しながらこの装束をつくろうとしているのはなぜなのでしょうか?