山口県で線状降水帯発生情報が発表されるなどした記録的な大雨の影響で、JR美祢線の線路が川に崩落したことがわかりました。現場は、山口県美祢市の四郎ヶ原駅ー南大嶺駅の間の厚狭川です。詳しい被害の状況や、いつ流されたかは不明ですが、現在美祢線は厚狭駅から長門市駅の全線で列車を運休していて、復旧の見通しは立っていません。
JR西日本は去年、ローカル線の見直しに向けて、収支率が厳しい路線を公表しました。県内では4路線が対象で、美祢線も含まれています。一日に平均何人運んだかを示す「輸送密度」が2000人に満たない路線について、かかった費用に対する収入の割合を公表していて、美祢線は15.9%。100円の収入を630円の費用を掛けて得ている計算となります。
JR美祢線は2010年7月の豪雨災害で鉄橋2本が流されたため運休。翌2011年9月に運転再開されています。
JR美祢線は、来年全線開通100周年で、県などは利用促進に向けて取り組んでいました。