中国産のアサリを熊本産として販売していたとして農林水産省と県が、下関市の業者に食品表示法に基づいて是正を指示しました。

指示を受けたのは、下関市の輸入業者「フーズワンジャパン」と、水産物の卸売業者「京成物産」で、同じ女性が代表を務めています。

農水省と県によりますと、「フーズワンジャパン」が中国から輸入したアサリを「京成物産」を通じて、原産地を熊本と表示し、東海地方の12の業者に販売していたということです。

少なくともおととし1月2日から1年間でおよそ656トンを販売。

会社側は「2006年から同じ手法で販売していた」と説明したということです。

去年2月に農水省などが実態調査をした結果、外国産の疑いが分かり、農水省と県が立ち入り調査をして違反が発覚しました。

2つの業者に食品表示法に基づき、表示の是正や再発防止策などを実施するよう指示しました。

原産地は、輸入国を表示すると規定されていますが、会社側は、「熊本の畜養場で育てたら熊本産とうたえると思っていた。認識がなかった」と説明しているということです。