若者の独特の感性や視点を形にした作品展です。山口県立大学文化創造学科の卒業展が3日、山口市で始まりました。

奥野粋子アナウンサー
「こちらの作品、このドレスの装飾部分には布マスクのガーゼ部分が活用されています」

縫い目を丁寧に解いて、1枚の布に戻したあと縫い縮めて形を整えたそうです。

コロナ禍で国から大学に配布された大量の布マスクが使われていないことを受け、捨てられるはずものに付加価値を与えたいと材料に選びました。

県立大学文化創造学科の卒業展には日本文化とデザインを学んだ学生による作品59点が展示されています。テーマは自由で、地域の課題解決につながる作品をおよそ1年かけて仕上げました。

デザイン創造コースの林陽さんは木工旋盤を使い、子ども用の木のおもちゃを作りました。

加工した木材が丸みを帯びた形になる木工旋盤の特徴に着目し、子どもが安心して遊べるおもちゃを制作しました。

デザイン創造コース 林陽さん「子どもの発達段階に合わせて子どもの発達を促せられるように4カテゴリーに分けて制作したのでそれを見てもらいたいですね」

若者らしい独創的な感性を表現した卒業制作展は5日まで、山口市民会館で開かれています。