来年春に受験を控えた中学生が、年末年始の休み返上で勉強に励んでいます。山口県内を中心に17教室を展開する学習塾「宇部進学教室」の5つの教室で、29日ら「正月特訓講座」が始まりました。
中学3年生が志望校合格を目指して、1日8~9時間、暗記や問題演習を行います。この日は暗記の特訓日。受験生は問題を解きながら、基礎知識をおさらいしていました。
受験生
「基礎から応用までわかりやすく教えてくれる。基礎を暗記して応用につなげられるようにしたい」
「今出来ることをコツコツとして、受験までしっかり備えて合格できるようにしたい」
この講座は、大みそかや元日も含めて、1月3日まで開かれます。
受験生の年末年始の過ごし方について、山口本部の井上学教室長に聞きました。
年末年始の勉強は?
まだ直前期ではないので、学習する範囲を絞り込みすぎず、苦手な単元に集中して取り組むと良いでしょう。入試は何よりもミスが痛い。できる問題を落とさない、ミスをしないよう心がけましょう。普段の勉強でも、試験当日のようにタイムを計るなどするとよいでしょう。
年末年始の“誘惑”とどう向き合う?
さまざまな意見があると思いますが、まだ中学生なので、ストレス解消も必要と考えます。勉強には「気持ち」が一番大切です。我慢をしてストレスが生まれたら意味がありません。見たいテレビや、やりたいゲームのため、スケジュールを組んで勉強できるなら悪くありません。オンとオフの切り替えが大切です。
親にできることは?
保護者の方によくお伝えするのは「子どもに変化や不安のシグナルがあれば、声をかけてあげてください」ということです。外では出せない悩みを聞いてあげる、親にしか気づけないことに気づいてあげることです。ただ「頑張れ」という言葉はかけないであげてください。お子さんは、本人なりに頑張っています。子どもと対話して、否定せず、本人の思うようにやらせてあげるとよいでしょう。それでも頑張れと伝えないといけないときは、塾で先生がきちんと伝えます。
大切なのは健康管理です。しっかり睡眠をとらせて、栄養のあるものを食べさせてあげるなど、勉強ができる環境を整え、後押ししてあげてください。