飲食店をやりたいけど資金や手続きなどに不安があり、踏み出せない、という人も多いのではないでしょうか。そのリスクを最小限に抑え、気軽にチャレンジできる場を提供しようと、岩国市の女性がある取り組みを始めました。店の定休日を有効活用した「シェアキッチン」。地域の活力にと、期待がかかります。

サンドイッチ店がカレー屋さんに⁉

お客さん
「ハーフサイズのラタトゥイユと…」

店頭に並んだサンドイッチ。山口県岩国市玖珂町のJR玖珂駅前にある「S&1」は、フォカッチャサンドイッチの店です。

しかし2日後の日曜日には…。カレー屋さんになっています。
ひとつの店舗を何人かで共有して飲食店を出すシェアキッチンです。

調理場を活用、SNSで呼びかけ

「S&1」は前田めぐ美さん(41)と吉本清江さんが今年1月に始めました。営業は週3日。定休日を有効活用しようと考えていた前田さんは、調理場があることを生かし、お試しで飲食店をやってみたいという人に向けてSNSで「シェアキッチン」への参加を呼びかけました。


前田さん
「私たちも固定費が下がるし、借りられる方も初期費用をかけなくてできるメリットがありますし、お互いが助け合って楽しくできるんじゃないのかなと思って」