山口県山陽小野田市の農場では今週からイチゴ狩りが始まっています。
多くの人でにぎわっていますが、物価高騰の余波がここにも押し寄せています。
訪れた人「甘くて、大きなのがたくさんある」
「楽しかったね。おいしいしね」
山陽小野田市の季節体験農場「花の海」では12月5日からイチゴ狩りが始まっています。
サッカーコート1面分ほどもあるハウスでは6品種のイチゴが育てられていて、現在は3品種が楽しめます。
花の海・イチゴ部 島拓史さん
「寒いほうがおいしい。味がのります。いまちょうど寒くなってきていい味ができてると思います」
去年から登場した新品種「すず」は甘みと香りが強く、中まで真っ赤な果肉が特徴です。
体験料金を支払えば、時間無制限、食べ放題ということで、昨シーズンは1万5000人ほどが訪れ、平日のきょうも多くの人でにぎわいました。
しかし、ここにも値上げの波が押し寄せています。
花の海・イチゴ部 島拓史さん
「ちょっとイチゴの値段もあがったので大変」
おいしいイチゴを育てるには温度管理や日々の手入れが欠かせません。
燃料代や肥料代、人件費などが高騰し、ことしは体験料金を200円引き上げました。
売店で販売しているパック入りイチゴもビニール資材などの高騰で50円値上げしました。
花の海・総合交流部 杉山あゆみさん
「ハウスを適温によくするためには、どうしてもしょうがないところですね」=
「花の海」ではおいしいイチゴを安定して作るために、イチゴ部の6人を中心に1年を通して土作りや苗作り、ハウスの管理などをしています。
値上げは苦渋の決断でしたが、その分、質のいいイチゴを多くの人に届けたいと意気込みます。
花の海・総合交流部・売店課・杉山あゆみ・主任
「少しずつなんですけど予約枠も埋まってきたので、すごくありがたいと思います。自信を持っておすすめするイチゴがたくさんあるので、お値段のことは気にせずにおなかいっぱいになってもらえればと思います」

イチゴ狩りは5月下旬ごろまで楽しめると いうことでホームページから予約を受け付けています。