山口県内唯一!“踏切信号”

みなさん、この信号機を見たことありますか?山口県内に唯一ある踏切信号です。

JR新山口駅近くに設置されていて、ここでは踏切の前で一時停止する必要がありません。ではなぜ、ここにだけあるのか?よく見ると、この道には信号機が連続して設置されています。前の信号が赤になり車が渋滞してくると…踏切信号も赤に変わります。このあたりは交通量が多いため、踏切の中で車が立往生しないよう、前後の信号と連動するように設定されているんです。

レア信号機、一灯点滅式

こちらもちょっとレアな存在、「一灯点滅式」。黄色の点滅側が優先道路で「注意して進め」。赤の点滅側は一時停止しなければなりません。この方式、実は、姿を消しつつあるそうです。テレビ山口近くの交差点にもあったのですが、撤去されました。

この一灯点滅式は福岡県が発祥の信号機で、多くが西日本に設置されているそうです。地域によっては「見たことがない」という人も多いそう。ルールが分かりにくいことや、一時停止標識の性能が上がり、夜間や遠くからでも見やすくなったことなどから撤去が進められています。

時代の変化にあわせて進化を続ける信号機。

・初代…電球型
・2代目…LED型(2003年~)
・3代目…フラット型(LEDで薄く)

私たちが今よく目にするのはLED型とフラット型。県内のおよそ80パーセントを占めていて遠くからでも見やすく、維持費も安いそうです。

県警では定期的に交通量や現地の調査を行い、信号機の必要性や時間の設定などを見直しています。

永野さん
「信号がないと車がスムーズに通行できない、事故の原因になるということがあるので、交通の円滑化のために信号機を設置しています。信号機をよく見て、交通ルールを守り、交通事故防止をお願いしたいと思います」

日常の風景に溶け込んだ信号機。何気なく立っているように見えて車が、歩行者がスムーズに移動するための考え抜かれた工夫が満載でした。
(肩書きなどは放送当時のものとなっています)