17日、山口井筒屋(山口県山口市)で始まった「秋の特選会」。絵画などの作品がずらりと並んでます。

絵のタッチを見て、ピンと来た人も多いのではないでしょうか。

去年10月からTBS系列で放送された金曜ドラマ、「ライオンの隠れ家」で実際に放送された作品です。

こちらは非売品ですが、手がけた画家・太田宏介さんのほかの作品およそ20点も展示販売されています。

記者
「会場には実際にこの絵を描いた太田宏介さんがライブペイントをしています。独特の筆づかいが間近で見られるんです」

太田さんは宮崎県の出身で、2歳で知的障害を伴う自閉症と診断されました。そこから30年以上に渡り絵を描いています。

下書きをせずに感情を直接キャンバスに表現することで、太田さんにしか出せない作品を作り上げています。

兄・太田信介さん
「うまく描こう、失敗したらどうしよう、人からどう思われたらとかないのが、純粋むくにキャンバスに向かっているのが作品のすばらしいところだと思います。宏介は好きなことをやってて、多くの人に見てもらうようになって、かなり進化しているような気がしますので、ぜひ見てほしいなと思います」

市内外から多くの人が訪れ、太田さんの作品を楽しんでしました。

訪れた人
「身近に感じられたのでうれしくなって、ついいろんな絵も見させてもらって、優しい気持ちになりました」
「何も見ないでイメージで描くと言っていたので、それが伝わってくるかなと思います。見て明るい気持ちになれたらなと思います」

会場には太田さんの作品のほかに、およそ2000点の秋冬のファッションアイテムも販売されています。特選会は19日までです。